ツールの目的

このツールを何に使いたいと思っているのか? ツールの活用目的を整理してみると、今のところ以下のようなものが想定されている。この中の情報収集ツール、市場予測ツールとしての活用を思いついたのは、「ウェッブ進化論」を読んでからである。

自分の為のツールとして活用

  • 自己分析ツールとして

自分の興味関心と社会の一部の興味関心は共鳴しているように思える。自分の中にも、社会の中と相似形な構造があるのかもしれない。そうしたフラクタルな関係があるが故に、自分にとって共感する情報に出会うと共時的(シンクロニシティ)な感じが生まれる。自分の興味関心のコアと、そうした社会の構造との関係を知るツールがあれば、自分自身の分析に役立つように思う。

  • 情報収集ツール

自分の興味関心に近い内容をひっぱてきて自分自身に提示する事で、それが刺激となり思わぬ創造的なアイディアが浮かぶのではないだろうか?ある関心テーマとの類似性を比喩メタファー的な類似性で評価し、そこから類似性の高い情報を引っ張ってくると、自分では思いつかなかった有効な情報を集めるツールが出来るかもしれない。

仕事に使えるツールとして活用

  • 消費者理解のツール

ある商品やブランドに関するユーザーのパーセプションマップ(認知マップ)が描けないだろうか?それも一般の市場調査的なものではなく、ある構造の中で当該商品の意味・価値・イメージというような感覚的な評価を抽出できたら、まさに消費者インサイトであり、商品・ブランドの物語を描き出す為のツールとして有効ではないだろうか?

  • 市場予測のツール

上記のような社会的な意味の構造、そしてその中での当該商品の意味・価値。その構造とポジションがどのように変化し、生成されてくるかという時系列的な過程を描き出せれば、市場予測や仮説検証の道具として非常に有効であると思う。


ところで、元々ユングが提唱したシンクロニシティ現象は、最近では迷信ではなく科学的な現象と捉えられている。詳しくはダンカン・ワッツの「スモールワールド」理論