東大式絶対情報学について

東大式 絶対情報学 

以前、買ってみたいと思った本。


近くの書店になかったので、amazonで注文していた。確かに面白い刺激があった。ロジカルシンキングで疑問に思って点が、「なるほど!」と思えた事である。それは、思考する時の指向性・ベクトルの違いである。

情報を処理する際の指向性

本の中では、「第一人称性」「第二人称性」「第三人称性」と呼ばれているもの。これは、情報に向かう姿勢の事をいっているように思う。

  • 「第一人称性」: 情報に自らのめり込むという指向性。
  • 「第二人称性」: 相手が欲しがっている事に答えようとする指向性。
  • 「第三人称性」: グループ全体の動きにのろうとする指向性。

第一人称と第二人称の思考

最近流行っている「クリティカルシンキング(論理思考)」に出てくる『ロジックツリー』と『ピラミッドストラクチャー』の違いは、まさにこの「第一人称性」と「第二人称性」の違いではないだろうか?

  • ロジックツリー』 : モレなくダブリなく列挙するための整理手法。まさに自分の頭を整理する方法。
  • ピラミッドストラクチャー』 : 主張し・そこから生まれる相手の疑問に答えてゆく方法。


『ロジックツリー』と『ピラミッドストラクチャー』は、具体的な出力は同じようなツリー構造の階層構造をつくるので、「う〜ん・・・何となくわかるけど・・・具体的には、何が違うの?」と思っていたが、これでハッキリしたような気がした。


つまり、『ロジックツリー』とは、「第一人称性」の思考方法を、『ピラミッドストラクチャ』とは、「第二人称性」の思考方法と区分できるのではないだろうか。

残った「第三人称性」とは・・・

これは、プレゼンテーションやグループワークの際の基本的思考のベクトルを解いているように思う。多主体の間での創造性といってもいいかもしれない。まさに『ファシリテーション』という事かと思う。グループダイナミックスを利用しら「フォーカスグループインタビュー」などの手法とも通じるものと思う。

という感じで、この本の解いている内容は、結構最近のビジネススキルに通じるものがあるような気がする。かなり強引に自分の興味に沿わせているかもですが・・・